子供の年齢別解説!離婚で子供に与える悪影響を最小限にするための注意事項とは?【小学校高学年編】

夫(妻)と離婚したいと思っています。ですが、子供へはできるだけ悪影響を与えないようにしたいです。どのようにしたら良いでしょうか?

夫または妻との離婚を望む一方で、子供への悪影響は最小限にしたいというのが、子供の親としての偽らざる気持ちであると思います。

そこで、今回は、特に、小学校高学年頃までの子供に関して、

子供の成長過程における一般的な特徴

子供が両親の不仲から受ける影響

子供への離婚の悪影響を最小限にするための注意事項

についてご説明をさせていただきます。

1.子供の成長過程における一般的な特徴とは?

小学校高学年頃の子供は、小学校での同じ年頃の子供との触れ合いに伴い、社会性の発達の基礎を身につけ、自分の感情や行動をコントロールすることができるようになります。

小学校高学年頃の子供は、理解力が上がっているため、別居や離婚の意味だけでなく、その背景となっている両親の事情についても多少理解できるようになります

子供は、両親の事情を理解することができるために、複雑な気持ちをいだいていることが多いですが、両親に負担をかけさせないために、その複雑な気持ちを隠してしまうこともあります。

小学校高学年頃の子供は、自分の意見をある程度言うことができるようになっており、成長がうかがえる段階です。

一方で、子供は、自身の複雑な気持ちについてのすべてを言葉で表すことができない面も残っています。

2.子供が両親の不仲から受ける影響とは?

小学校高学年頃の子供は、別居や離婚の意味だけでなく、その背景となっている事情を多少理解できるようになっており、両親の考えもわかる状態です。

子供の性格によっては、両親の間で板挟みになっていることに苦しみ、その苦しみから逃れるために片方の親の味方につき、他方の親に対して極端な嫌悪感を示すことさえもあります。

子供が自分の気持ちを隠すことも、本当は大好きなはずの父親または母親に嫌悪感を示すことも、子供にとって多大な悪影響が生じてしまいます。

小学校高学年頃の子供は、自身の複雑な気持ちについてのすべてを言葉で表すことができない面も残っていますので、父親または母親から気持ちを尋ねられた際に、質問をしてきた親の意見に同意したり、曖昧な答えを返してごまかすことがあります。

子供の答えをそのままの意味で捉えてしまうと、子供の複雑な気持ちを理解できず、子供の複雑な気持ちを解消することができないままになってしまいます。

このような状態の子供は、両親から悪影響を受けた状態にあるというべきでしょう。

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3.子供への離婚の悪影響を最小限にするための注意事項とは?

子供は、両親の事情や考えを理解することができていますので、子供の前で奥様または旦那様と喧嘩をするなどの紛争を見せないことが重要です。

子供は、両親のことをよく見ていますので、両親に自覚がないまま、発言や態度によって子供を両親の争いに巻き込んでいることがあり、子供を自分の味方につけるような態度をとってしまっていることがあります。

両親は、意識して、子供を自分の味方につけるような発言や態度をとらないように注意しておく必要があります。

子供に対し、離婚や別居が親同士の問題であること、両親のどちらも子供のことを大切に思って大好きであることを明確に伝えてあげる必要もあります。

子供が自分のいだいている複雑な気持ちをきちんと表現できるように、しっかりと子供と向き合い、話を聞いてあげることが必要です。

このときに注意すべきことは、あくまで両親は子供の話の聞き役になることであり、子供の発言だけでなく、子供の様子や態度にも注意することが必要です。

子供への悪影響を最小限にするためには、子供の前での発言や態度に注意しながら、子供としっかりと向き合い、子供の気持ちや悩み事などを聞き取って解消してあげることが重要なのです。

<まとめ>

・子供は、両親に負担をかけさせないために、その複雑な気持ちを隠してしまうことがある。

・子供は、複雑な気持ちや苦しみから逃れるために、片方の親の味方につき、他方の親に対して極端な嫌悪感を示すことさえある。

・両親は、意識して、子供を自分の味方につけるような発言や態度をとらないように注意しよう!

子供に対し、離婚や別居が親同士の問題であること、両親のどちらも子供のことを大切に思って大好きであることを明確に伝えてあげましょう。

弁護士のホンネ 

 今回は、小学校高学年頃の子供について、離婚問題が与えてしまう悪影響を最小限にするために必要な知識や注意事項を説明いたしました。

子供は、成長とともに、特徴や両親の離婚問題から受ける影響も変化していきます。

小学校高学年頃の子供は、想像以上に理解力が上がっている一方で、自分の気持ちに関する表現力にはいまだ未熟な点があります。

重要なのは、子供の目線に立って、子供の気持ちを考えることです。

小学校低学年までの子供や中学生以上の子供についても、またの機会にご説明いたします。

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