風俗は5回までならオーケー。
そんな知識が巷に広がったことがあるようですが、当然のことながら、風俗に行った特定の回数が離婚事由になっているわけではありません。
1.こんなときは離婚理由に
風俗通いも、不貞や離婚理由に該当します。
大事なのは、その質と量です。
以下、風俗サービスごとに見てみましょう。
いわゆるピンクサロンに数回行ったことがある程度では、不貞として離婚理由になるということはないでしょう。
もちろん、それがきっかけで別居になり、その期間が続いて離婚が認められる場合は、慰謝料の理由にはなり得ます。
ピンクサロンのようなものでも、これが数十回とか、週に一度は行くというように常態化しているのであれば、これは離婚理由にあたる可能性が極めて高いです。
一方、より「どきつい」内容の風俗ですと、数回程度で離婚理由に該当することがあると思います。
例えば、ソープランドの利用。これは、通常の性交渉が含まれていますから、不貞や不倫と本質的な違いはなく、1回であっても離婚理由に該当し得ます。
また、最近はニューハーフ風俗も流行ってきています。
そのプレイ内容の刺激さから、ソープランドと同じか、あるいはそれ以上、婚姻関係を破綻する威力を持ちます。
特に、通常の女性との関係ではないことが、より妻の感じる苦痛を複雑にさせます。
ソープランドと同じく、1回であっても、離婚理由に該当しうると思われます。
横浜の弁護士の青木です。今回は、妻に離婚を切り出そうとしている中、自身の不貞を正直に打ち明けた方が良いかどうか迷っている方のためのアドバイスをします。 1.好きな人がいることが離婚の説得材料になるか? 多[…]
2.風俗通いを証明するもの
さて、こういう風俗通いの証拠としてよく挙げられるのは、予約をする際に使用した電話の使用履歴、風俗店のホームページの検索履歴、そして風俗店のポイントカードなどです。
回数を重ねている利用者は、電話の使用履歴を全部消去仕切れていないことが多く、携帯電話に発信履歴が残っていることが良くあります。
それは、風俗店のホームページ検索履歴も同じです。出張などで地方に泊まるサラリーマン夫が、デリバリーヘルス利用のためにその地方の風俗店を検索するということもあり、出張直後などはそうした履歴が残っている可能性が高いかもしれません。
以上の事実は、妻にとっては何を証拠にできるかということですが、逆に、離婚をしたくない男性は、こうしたことで簡単に足がついてしまうので、十分に注意をしなければならないということです。
また、いくら友人や同僚がそうした風俗を利用していても、それを許してくれるのはそうした友人や同僚くらいであって、決して奥さんがそれを認めてくれるわけではない。
むしろ、甚だしい悲しみと裏切られたという感情を抱いてしまうという点について、よく理解しておかれると良いでしょう。