離婚問題で生じる不安と、その対処法

弁護士

プロキオン法律事務所(https://rikon-procyon.com/)(横浜で離婚に特化した法律事務所として2015年に設立。翌年東京にも事務所開設。)の代表弁護士の青木です。離婚や男女問題に特化した弁護士として、年間200回以上の離婚調停や裁判に出席しています。
(弁護士 青木亮祐 /プロキオン法律事務所 代表弁護士)

今回は、離婚問題を解決していく過程で、どのような不安が生じるのか、そしてそうした不安に対する対処法について解説します。

1 孤独感

離婚問題は、時にとてつもない不安に襲われると思います。

離婚までの間、自分の味方となってくれる人は乏しくなります。これまでは家庭が心の支えであった時期もあると思います。しかし、離婚問題では、その家庭そのものを解消する方向で努力する必要が出てきます。自分の心の支えとして、どこに委ねれば良いのか、わからなくなる人も多いでしょう。

信じられる友人、実家、職場の人、いろいろ考えられると思います。しかし、離婚問題は、極度にプライベートな内容であるため、相談できる相手はどうしても限られてくるでしょう。

対処法としては手前味噌になってしまい恐縮ですが、この人なら信じられると思える専門家を見つけることです。自分の悩みを率直にぶつけて、全身で答えてくれる弁護士が良いと思います。弁護士であれば誰しも離婚問題に詳しいわけではありません。また、誰しもが全身で事に当たってくれるとは限りません。必ず、法律相談などを通じて、その弁護士に自分の人生の重要な局面を委ねられるかどうか、考えましょう。いろいろな方面から質問をし、的確に回答してもらえるか、また、その時の弁護士の眼差しが誠実なものかどうか、そうした部分に着目して見てください。

多くの人は、自分に苦手なものや、よくわからないものに対して、億劫になります。それは専門家でも同じです。なので、必ず、離婚問題に本当に精通している弁護士を見つけましょう。(口ではなんとでも標榜できますので、注意してください。)

専門家の力を借りず、無理して自分1人で対応しようとする方もいますが、あまりお勧めはしません。少なくとも、弁護士への相談は行うべきです。

離婚は、人生で最もストレス負荷のかかるイベントの一つと言われています。そのくらい、エネルギーを使いますし、喪失感を感じます。最初は、現状を受け入れられない喪失感を感じ、徐々にそれは感情的な悲しみへと変化をしていきます。その後、自問自答を繰り返し、気持ちが落ち着いていき、現状を受け止めるフェーズへと進みます。

人によって差はあるものの、大筋、こうした気持ちの浮き沈みをへて、徐々に心を整理していくことになります。焦って解決を図ったり、自分1人で抱え込むと、知らない間に無理を抱え、現状を受け止めるフェーズに至るまでに、心を蝕んでしまう危険があります。離婚問題では、うつ病やうつ状態になる方が多くいらっしゃいます。自分の心と体を守るためにも、弁護士などの専門家の力を頼るようにしてください。

2 経済的な不安

離婚問題では、経済的な不安がつきものです。

それは、①離婚になるまでの間の生活がどうなってしまうのかという不安だったり、②離婚後に生活をしていけるかという不安、さらに③相手にお金を支払う側が感じる不安など、さまざまだと思います。

しかし、それぞれについて、自分にフィットした解決があるはずです。

・離婚になるまでの間の生活不安

離婚になるまでの間は、婚姻費用制度により、自分の経済的な生活基盤を確保することは可能です。婚姻費用がなかなか決まらなず、本当に困窮してしまいそうであれば、保全措置をとり、取り急ぎの生活費を確保する道もあります。

・離婚後の生活不安

離婚時は財産分与制度養育費制度があります。納得できる水準を確保するために、離婚できちんと交渉を行なっていきましょう。

また、離婚は2ヶ月や3ヶ月といった短期間で決まるようなものではありません。望めば、半年から1年、場合によってはもっと引き伸ばすことも可能です。

その間に、離婚後の自分の経済的な生活基盤を確保すべく、仕事を探したり、資格を取ったりする道もあるでしょう。離婚活動の略で、「離活(りかつ)」と呼ばれたりするものですが、この時の活動内容次第で、離婚後の人生が決定づけられる可能性があります。

まず大事なのは、離婚後の人生を生きるために、さまざまな道があることを知ることです。選択肢を自分で狭めないことが肝心です。じっくりと考え、一歩を踏み出していきましょう。

・お金を支払う側の不安

相手にお金を支払う側であっても、非現実的な結果にならないよう、裁判所に配慮してもらえる可能性は十分にあります。

最近は、相手に払う生活費とは別の住宅ローンをどう考慮するか、学費はどこまで負担する必要があるのか、支払う側に無理な負担を強いらないよう、裁判所の判断も揺れ動いています。諦めず、粘り強く対応をすれば、納得できる結果につながる可能性があります。

どの立場の方でも共通しますが、不安は、何が不安なのかはっきりしないということで増幅されます。

弁護士などと相談し、具体的にどのような結果が見込めそうなのか、そうした見通しが得られれば、不安はグッと和らぐはずです

3 「この内容で応じて良いのか」という不安

最後に、離婚問題は、長期の交渉です。

具体的な離婚協議、調停、その後の裁判、いずれも、ある意味で交渉がずっと続いているものとも言えます。裁判での解決も、結局は半数以上が和解で終結することはよく知られている事実です。

相手が出してきた提案、調停委員が提案してきた提案、裁判官が出してきた提案、それに本当に応じて大丈夫なのか、判断をする際にも不安がついてきます。

調停委員などは、一見中立の立場ですが、その後のあなたの人生に対して、何も責任を負ってくれません。提案に応じるかどうか、自分で責任をもって判断しなければなりませんなので、そのプレッシャーは相当なものだと思います。

やはり、弁護士と一緒に、チームを組んで離婚問題に取り組むことを強くお勧めしたいと思います。一緒に悩み、考え、そして最終的に出された提案に応じても良いか、さまざまなリスクや可能性を念頭に、判断をしましょう。

そういう意味では、最初の話に戻りますが、やはりどの弁護士に頼むのかという部分が、最も大事な点なのかもしれません。自分の人生の重要な局面を委ねられる弁護士を、ぜひ、慎重に見つけていきましょう。

今回の弁護士からのアドバイス

離婚問題は、不安がつきものです。
自分一人で抱え込むと、心を壊すことになりかねません。
弁護士と一緒に、チームを組んで離婚問題に取り組むことをお勧めします。

弁護士の本音

弁護士 青木
弁護士のホンネ

結局、弁護士による弁護士への相談のススメ、みたいな記事になってしまい恐縮です。ただ、離婚問題に伴って生じる不安感というのは、問題当初は想定していなかったほど大きなものになるのが通常です。離婚問題に悩んでいる方で、精神的に潰れそうになってしまった方々を多く見てきました。問題解決の上で、心の支えになる存在というのは、やはり必要なのだと思います。

もし、この記事をご覧になって、一度相談をしてみたいと思った方がいらっしゃれば、ぜひお越しいただければと思います。場所が遠かったり、何らかの理由で相談が難しい場合は、近くの法律事務所をいくつか回ってみるのでも良いでしょう。自分にフィットする弁護士を、ぜひ見つけていただければと思います。

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