【第1回リコネット座談会】−有責配偶者からの離婚請求−①

 
 さて、今回は「リコネット座談会」と称しまして、弁護士法人プロキオン法律事務所所属の弁護士が集い、離婚・男女トラブルに関する座談会を開催しました。

 第1回は、「有責配偶者からの離婚請求」をテーマに弁護士青木・荒木・山﨑・井上により話し合いが行われました。

 その様子を数回に分けて記事として投稿させていただきます。


1.自己紹介

弁護士荒木
本日は、離婚を考えている方や、法律相談を検討されている方に向けて、有責配偶者からの離婚請求というものをテーマに、プロキオン法律事務所の弁護士のメンバーで話し合いたいと思います。よろしくお願いします。

まずは最初に簡単な自己紹介をお願いします。
まずは私から、東京弁護士会所属の弁護士荒木雄平と申します。
プロキオン法律事務所では、代表社員を務めていますが、男性側離婚と女性側離婚を2:1程度の割合で担当を務めています。
弁護士青木
神奈川県弁護士会所属の弁護士青木亮祐です。
同じく代表社員で、横浜事務所登録で、離婚、不倫慰謝料、男女トラブルと全般的に取り扱っています。
弁護士山﨑
東京弁護士会所属の弁護士山﨑慶寛です。
同じく離婚を集中的に扱っていますが、最近では、新人弁護士の法律相談の指導役も務めています。
本日は、法律相談でどのようなことをご案内するかもお話できればと思います。
弁護士井上
埼玉県弁護士会所属の弁護士井上聡大です。
所内では、離婚事件も多く取り扱っていますが、不倫慰謝料事件についてリーダーを務めています。
(全)
よろしくお願いします。

2.有責配偶者からの離婚請求はどのような事例が多いか

―夫側が不倫をしてしまったケースについて

弁護士荒木
まず、有責配偶者側からの離婚請求、一般的には不倫をした方が配偶者に対して離婚請求することを指しますが、青木先生、ご相談の実態としては法律相談の何割くらいの方に有責配偶者という論点がありますか。
弁護士青木
そうですね、男性か女性かによってもだいぶ違うという印象があるんですけど、私の場合、男性が6、7割女性が3、4割ぐらいの印象です。
その中で男性は、だいたい半分くらいはもし裁判になった時、有責配偶者と扱われるタイプの方かなと感じます。
女性は本当に時々という感じな気がします。
弁護士荒木
男性の方の有責配偶者のご相談ですが、典型的な事例で言うと、どういったご経緯でご相談にいらっしゃる方がいますか。
弁護士青木
やっぱり、結婚しているのにも関わらず、女性と交際して、ホテルに行ったりしているところを奥さんが雇った探偵会社で発覚してしまったりケータイやLINEを見られたりして発覚してしまったケースが典型的です。
弁護士青木
ただし、ご相談者の男性も本当は元々離婚したかったのに離婚話がなかなか進まない中で離婚が発覚してしまったという感じで相談に来られている方が多いですね。

ご相談者様ご本人としては、自分が悪いことをしてしまったというよりは、元々夫婦関係はかなり険悪になっていて、離婚を考えていたんだけれども、女性と親密になっているところを見つかって、さて困ったという感じでご相談来られる方が多いです。
だからご本人的には、倫理的に自分が悪いと感じていない方が大部分な気がします。
弁護士荒木
ありがとうございます。
男性のお客様で不倫をしてしまった方は何がきっかけで不倫になることが多いですか。
弁護士青木
やっぱり職場ですね。
職場で上司と部下の関係にあって、例えば、夜飲み屋に行ったりして親密になったりするケースが多いです。

その他ですと、キャバクラなどの水商売系の飲食店に行って、そのお店で働いていた女性と仲良くなったケースもちらほら見られます。
ただ、最も多いのはやっぱり職場関係ではないでしょうか。
弁護士荒木
男性のご相談者様は不倫が見つかったけれども離婚を希望する方が多いのでしょうか。
弁護士青木
やっぱりご相談に来られる方は大概離婚したいというお気持ちの方が多いですね。
不倫自体は、ご相談者様が離婚したいと思い始めた後に不倫に至っているという印象を強く思いますね。

 

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―妻側が不倫をしてしまったケースについて

弁護士荒木
逆に、女性が不倫したという有責配偶者側からのご相談の典型事例はどういった例がありますか。
弁護士青木
夫婦がお互いに仕事をしていて、奥さんは職場で知り合った男性を好きになってしまい、旦那さんに発覚してしまって、それをきっかけで別居になったという事例がかなり多数を占めると思います。
女性のご相談者様も、元々離婚をしたいというお気持ちが相談時から強い方が多いですね。
弁護士荒木
不倫発覚時点は同居されている方が多いですか?
弁護士青木
そうですね。同居しているからこそケータイなどを見られやすい状況にあって発覚してことが多いです。
ただし、妻の不倫発覚に伴って、結局その後別居に至ってしまう。
弁護士荒木
なるほど。話をまとめると、男性女性にかかわらず、同居中で元から性格の不一致などで離婚したい、でも具体的な話し合いが進まず、職場の方と不倫して気づかれ、二進も三進もいかなくなって相談に来られる方が多いということですね。
弁護士青木
そうですね。
離婚の話が深くは進んでいない段階で不倫になる方が多く、配偶者にとっては、不倫がきっかけなんだろうと思われるケースが多数だと思います。
弁護士荒木
青木先生、ありがとうございます。
 
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―不倫をされた側(有責配偶者から離婚を求められているケース)について

弁護士荒木
では井上先生、逆の立場で、有責配偶者側から離婚請求されている方のご相談というのはどれくらいありますか。
弁護士井上
私が法律相談を担当している方は1、2割。特に女性の方が多い印象です。
弁護士荒木
不倫している旦那さんから離婚したいと言われてご相談される方側からすると、離婚したくない方と良い条件で離婚したい方がいると思うのですが、割合でいうとどちらが多いですか。
弁護士井上
割合的には、後者の良い条件で離婚したいという方が多い印象です。
ただ要素として未成年のお子様がいるかどうかで分かれます。
特に幼いお子様がいる場合妻側からすると離婚に応じたくなく、このまま婚姻関係を継続させて生活費をもらって子供の面倒を見ていきたいという方が多い印象です。
弁護士荒木
ありがとうございます。
やはり子供がいると、離婚がお子様に与える心情や経済的な影響を考えると、離婚という決断に対してネガティブに考える女性が多いということですね。
弁護士井上
そうですね。
弁護士荒木
井上先生、ありがとうございました。
 

 この記事は、【第1回リコネット座談会】−有責配偶者からの離婚請求−② へ続きます。


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