不倫慰謝料請求で、弁護士が指定した回答期限は守るべきもの?

 「不倫慰謝料を支払えと相手の弁護士から内容証明郵便が届きました。回答期限までに時間がないのですがどうしたらいいでしょうか?」

不倫慰謝料請求を受けた方からの質問で、大多数を占めるのが上記のご質問です。

弁護士から、内容証明郵便という特殊な書面で、しかも回答や連絡の期限を明示された場合、法律にあまり詳しくない一般の方が動揺してしまうことは当然のことだと思います。

しかし、ご安心ください。弁護士の指定している期限は、あくまで弁護士が勝手に独自に指定したものにすぎません。

また、回答をする際にオススメする回答内容についてもご案内いたします。

弁護士からの内容証明郵便を必要以上に恐れないために、ぜひお読みくださればと思います。

1.弁護士の伝えてきた回答期限に法的な拘束力はない!?

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弁護士からの内容証明郵便を受け取った際に、ひときわ目立つ記載が、慰謝料の金額の部分と、「〇〇日までにご連絡ください。ご連絡いただけない場合は法的措置を取らせていただきます。」といった内容の記載です。

詳細な記載内容については、書面ごとに差異があることが多いですが、どの書面にも謝料の金額回答期限については明示されていることが多いです。

それでは、弁護士からの内容証明郵便に記載されている回答期限は法的に拘束力を持つのか?

答えは否です。つまり、回答期限には法的な拘束力はありません

極論してしまえば、回答期限までに回答をしなかったからといって罰則等を受けるものではないため、無視をすることも可能です。

しかし、たとえ法的な拘束力を持たないとしても、求められた回答期限までに回答をすることは、誠実さを示す事情の一つとなります(逆にあまりにも不誠実な対応を行うと、後々慰謝料が増額される可能性があります。もっとも、回答が1週間2週間遅れる程度で慰謝料が増額されるということは普通はありません。)。

また、事案によりけりになりますが、回答期限までに回答がない場合に即座に訴訟(裁判)をしてくるという場合もありますので、回答期限に法的な拘束力がないからといって、全く放置していいというわけではありません。

以上からわかりますように、弁護士に指定された回答期限は、必ず守らなければならないものではありませんが、守っておいた方が無難であるということになります。

2.焦って連絡をしてしまうのは危険!?

回答期限を守る方が無難とはいえ、焦って連絡をしてしまう場合は、リスクが付きまといます。

大多数の方は、弁護士から書面を受け取ったことがないですし、弁護士からの硬い表現が記載された書面に動揺してしまうと思います。

しかし、動揺したまま弁護士に連絡をしてしまうことは危険です

当然のことながら、弁護士は法律の専門家ですし、交渉術にも長けているものです。

弁護士に対して動揺した精神状態のまま連絡をすることは、弁護士の口調や説明に流されてしまう可能性や、本来は応じる必要のない内容での和解に応じさせられてしまうというリスクがあります。

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一方で、少なくとも弁護士は、自身が明示した回答期限までは、連絡を待つという姿勢をとることが多いです。

以上より、弁護士に対して焦って連絡をするのではなく、一度落ち着くまで一呼吸を置くということが重要です。それまでに自分も弁護士や専門家に相談をするなどして、防御体制を整えておきましょう。

3.気になる場合に伝えるべき魔法の(?)言葉を伝授!

弁護士から何度も督促の連絡が来る場合や、連絡することなく放置しておくことが不安である場合、また、回答期限までにご自身が弁護士へ相談する暇がない場合などに伝えると効果的な魔法の(?)言葉を伝授いたします。

それは、こちらも専門家に相談しますので、回答期限までに回答できません。もう少しお待ちください。という内容です。これは、お電話でもファックスでも、手紙でも構いません。

弁護士は、自分が指定した回答期限に法的な拘束力がないことを理解しています。

そして、不倫慰謝料を請求された方が弁護士に相談をすることについても想定しています。

このため、相手から回答期限までに連絡が来て、かつ、弁護士に相談するから待ってほしいと言われた際に、「待てない。すぐに回答するか金額の支払いに応じるかしろ!」と高圧的に接してくることは通常ありません(普通は、そうした高圧的な態度をとってしまうと、後からこちらの弁護士がそれを取り上げてくることを懸念しますので・・・。)。

以上の次第ですので、回答期限が差し迫っている場合には、上記の魔法(?)の言葉を相手の弁護士に伝えることをおすすめいたします。

弁護士のホンネ

 請求をする側の弁護士としては、内容証明郵便などで請求をしたにも関わらず、回答が一切ないという場合は対処法に困ります。

一方で、不倫慰謝料を請求している本人からすれば、回答がないということは誠意がないという風に受け取れます。その結果、感情を逆撫でしてしまい、不倫慰謝料の交渉を決裂させ、裁判に至るリスクもあります。

しかし、動揺した精神状態のまま弁護士に連絡をしてしまう場合も、やはり大きなリスクを負うことになります。

今回の記事においては、あくまで弁護士から内容証明郵便が来た場合において、回答期限を決められているからといっていたずらに焦る必要はないということをお伝えしたかったものです。

弁護士から不倫慰謝料の内容証明郵便が届いた場合には、焦らず、一度落ち着いて弁護士などに相談をしていただければと思います。

そして、弁護士に相談するまでに時間がかかってしまう場合には、今回の記事で紹介した魔法(?)の言葉を伝えていただければと思います。

今回の記事が、不倫慰謝料請求を受けて動揺していらっしゃるお客様の一つの安心材料となれば幸いです。

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