不倫がバレたとき、認める?しらを切る?

不倫がバレた場合、素直に謝った方が損?それとも得?

<2019/12/15更新>

プロキオン法律事務所の弁護士荒木雄平です。

昨今、芸能人の不倫に関するニュースが、連日ワイドショーを賑わしていますね。

芸能人のように好感度が重要な職業の場合、不倫がバレてしまった場合どう対応するかによって信用を失ってしまうこともあります。

 

ご相談者様
不倫がバレてしまって、妻に問い詰められたんだけど、どうすれば良い?
ご相談者様
不倫相手の奥さんから不倫慰謝料の請求をされたのですが、認めて謝った方が良いですか?
というご相談を受けることも多くなっています。
 

一般の方でも不倫がバレてしまった場合、どう振る舞うか悩む方は多いようです。

特に、不倫相手の配偶者やその代理人弁護士から、内容証明郵便などで不倫慰謝料請求をされた場合、どのように対応すれば良いのかというご相談は非常に多いです。

 

今回は、

 不倫相手の配偶者に不倫がバレてしまった場合どのように振る舞うのがベストなのか。

 素直に認めて謝る方が良いのでしょうか?

 それとも、あくまでシラを切り通した方が良いのでしょうか?

について、解説いたします。

 

不倫をしてしまって、どのように対応すれば良いのか悩みを持つ方に、最適な行動ができるよう解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

1 不倫が真実の場合

まず、本来であれば、不倫が真実なのであれば、素直に認めて謝罪をするべきですよね。

不倫が真実の場合、どのように対応するのがベストなのでしょうか。

 

(1) 不倫を素直に認めて謝罪→慰謝料請求されても慰謝料が若干減額される傾向に

不倫が真実であるとき、不倫を素直に認めて、相手に謝罪した場合、どのような結果になるでしょうか。

 

当然、不倫が真実なのであれば、不倫をした方は、不倫相手の配偶者から慰謝料請求をされる可能性があります。

一般的に不倫慰謝料の相場としては、100〜300万円と言われています。

そして、不倫がバレてしまった時に、不倫相手の配偶者に対して、素直に離婚を認めて謝罪をした場合には、法的には、謝罪したことは慰謝料の減額事由として考慮されます。

つまり、不倫相手の配偶者に対して支払うべき慰謝料の金額が安くなる傾向があるのです。

 

ただし、注意して頂きたいのは、不倫を認めて謝罪したとしても、大幅な減額は期待できないことです。

事案によって異なりますが、弁護士の感覚としては、不倫を認めて謝罪をしたという事実は10〜30万円程度の減額効果があるに過ぎないのではないかとの印象です。

もともと150万円の慰謝料が130〜140万円程度に減額される程度です。

仮に素直に認めて謝罪したとしても、50〜100万円などの大幅な減額は期待できないので、その点はご容赦してください。

 

(2) 不倫を素直に認めて謝罪→慰謝料請求を控えてくれるかも

また、不倫を素直に認めて、真摯に謝罪をすれば、状況によっては、不倫相手の配偶者も怒りを抑えて、慰謝料請求を控えてくれるかもしれません。

法律的には、不倫がある場合慰謝料請求することはできますが、実際に慰謝料を請求するかしないかは、慰謝料請求する側の自由です。

不倫相手には請求せず、配偶者のみに請求するという事例もあり得ます(逆もまた然りですが。)。

特に経済力がなかったり、不倫相手の方に強く言い寄られて不倫の関係を持ったりなどという事情がある場合には、不倫の事実を素直に認め、真摯に謝罪をして、これらの事情を訴えれば、不倫相手の配偶者もあなたの境遇に同情して、慰謝料請求を諦めてくれるかもしれません。

 

(3) 不倫について否認→かえって慰謝料が高くつくことも。

逆に、不倫の事実が真実なのに、謝罪をしなかったり、不倫はないと否認したりした場合には、その分不倫相手の配偶者を傷つけたとして、慰謝料が増額されることがあります。

特に、探偵の調査報告書やメールやLINEの履歴、ラブホテルに入る写真など不倫の客観的な証拠がある場合、裁判で不倫の事実を否定するのは非常に困難です。

それにもかかわらず、例えば、ラブホテルに一緒に入ったことは認めるけど、不倫はしていない、一線は超えていないなどと主張する場合、裁判所には不合理な弁解をしたと評価されて、慰謝料の増額事由として考慮されることがあります。

 

どのようなものが不倫の証拠になるかは、以下の記事もご参考にしてください。

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(4) 不倫が真実の場合には素直に認めて謝罪するべき

このように、不倫が真実の場合には、法律的には、素直に認めて謝罪すれば慰謝料が減額され、否定すればかえって慰謝料が増額されてしまいます。

このように不倫がバレた場合の対応次第で、慰謝料の金額が減額されることも、増額されることもあるのです。

不倫が真実の場合には、法律的には素直に認めた方が良さそうです。

 

不倫は犯罪ではありませんが、民法上は「不法行為」という違法な行為であり、一般的には、不倫相手の配偶者を傷つけてしまうものです。

何よりも、不倫を頑なに認めず謝罪もしない場合、ただでさえ感情的になっている相手方をさらに刺激することとなり、火に油を注ぐ結果になりかねません。

そうですから、不倫がバレた場合、話し合いで穏当におさめたいのであれば、素直に認めて謝罪をして、できる限り慰謝料の金額を低くできるよう交渉する方が得策かもしれません。

 

2 不倫が真実でない場合

では、不倫が真実でないにもかかわらず、身に覚えのない慰謝料請求が来たり、不倫相手の配偶者に詰め寄られたりした場合にはどうすれば良いでしょうか。

 

(1) 不倫を素直に認める→後から撤回は難しい。

不倫が真実でないにもかかわらず、不倫を素直に認めた場合、不倫相手の配偶者は不倫を認めてもらえたことで溜飲を下げるかもしれないですし、その場を穏便におさめることができるかもしれません。

しかし、不倫を認めた場合、後から、実は不倫はなかったと認められる可能性は非常に低いことにご注意下さい。

 

もし不倫を謝罪文や反省文などの書面で認めたり、不倫を認める旨の発言をボイスレコーダーなどで録音されていた場合、それらの書面や録音も不倫の証拠になります。

そして、一般的に、人は事実に反しているのに自分にとって不利なことを認める内容を一筆書いたり発言したりすることはありません。

そのため、裁判所は、不倫を認める旨の書面や録音がある場合には、一般的に不倫の事実が真実存在するという印象を持ちます。

もし相手方に強迫されていたり、何らかの勘違い(錯誤)に陥っていたりしていた場合には話は別ですが、強迫や錯誤を証明するのも容易ではありません。

 

そうですから、不倫の事実を素直に認めてしまった場合には、不倫相手から慰謝料請求されれば100〜300万円の慰謝料の支払いに応じざるを得なくなることもあります。

 

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(2) 不倫を否定する→不倫相手は逆上するかもしれないが、真実を言うべき

逆に不倫が真実でないときに不倫を否定した場合、不倫相手の配偶者を感情的に刺激して逆上させてしまうかもしれません。

それでも、(1)でお伝えした通り、やってもいない不倫を認めてしまうと後から撤回することは非常に困難です。

 

さらに、もし不倫相手の配偶者と話し合いがまとまらず裁判になった場合、裁判所は不倫の事実を証拠があるかどうかによって判断します。

そして、不倫の裁判では、

  • 不倫の慰謝料を請求する側が、不倫の事実を証拠によって証明しなければならない

と言うルールなので、あなたが不倫のないことを証明しなければいけない訳ではないのです(そうすると悪魔の証明を強いることになってしまいます。)。

そうですから、不倫が真実でないのであれば、毅然と、不倫の事実がないことをしっかりと主張するべきです。

 

ただし、不倫を疑わせる事情がある場合(親密なメールやLINEのやり取りがあるなど)、不倫相手の配偶者の誤解を解く努力をしましょう。

 

(3) 不倫が真実でない場合には不倫を否定して問題ない

ですので、不倫が真実でない場合には、しっかりと自分の言い分を主張して不倫を否定しましょう

その場しのぎのために、不倫を認めることは墓穴を掘る結果になってしまうので、くれぐれもやめてください。

 

3 まとめ

 不倫がバレた場合、話し合いで穏当におさめたいのであれば、素直に認めて謝罪をして、できる限り慰謝料の金額を低くできるよう交渉する方が得策。

 不倫が真実でない場合には不倫を否定するべき。不倫を認めること後から撤回することは難しいので注意。

 

弁護士のホンネ 

実は、私は不倫を請求する側よりも、請求されている側の代理人弁護士となるケースが多いです。

私は、(事案にもよりますが、)不倫慰謝料の事案で裁判で争うことになってもお互いお金も時間もかかるだけなので、できる限り、穏当に話し合いでおさめるべきだと考えています。

そして、あくまで経験則ですが、不倫の事実を素直に認めて謝罪をした方が、結果としてスムーズに解決まで進むケースが多いように感じます。

もちろん、不倫慰謝料請求をされている側にとって、有利な事情があればしっかり主張して慰謝料の減額や免除を主張します。

もっとも、相手方をやみくもに感情的に刺激してしまうのも考えものです。かえって話しを拗らせてしまいます。

つまり、相手方側の心情もおもんばかって、認めるべきところ・謝罪するべきところは自らの非を認め、その上でこちらに有利な事情は主張していく・・・そう言った絶妙なバランス感覚が不倫慰謝料を話し合いで解決するためには必要なのかもしれません。

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