1 離婚の相談を受けてくれる人たちとは?
現在はあらゆる職種に溢れています。
離婚の相談業についても、弁護士だけではなく、行政書士や、離婚カウンセラーもいますし、探偵業の方々も離婚相談を受けていることがあります。
また、離婚を経験したことのある友人や親族に相談をするという方もいるかもしれません。
それでは実際のところ、誰に相談をすべきなのでしょうか。
弁護士である私たちが言うのも大変おこがましいですが、費用や交通の便などの問題がない限り、弁護士に相談することを強くオススメします。
特に大都市では、無料で離婚相談を受けている弁護士も多いですし、津々浦々弁護士がどこかにいますので、やはり弁護士に相談しましょう。
2 弁護士の法律知識・離婚知識は高度に保証されている
弁護士は、司法試験を合格しているという時点で、その法律知識、離婚知識については高度に保証されています。
いかに合格者が増えたとはいえ、その資格を取得するに必要なエネルギーは生半端なものではありません。
私自身も、大学時代は司法試験予備校の自習室に朝10時から夜9時まで、ロースクール時代もロースクールの自習室で同じくらいの時間缶詰になって勉強をしていました。
デートもカフェで一緒に勉強することだったと記憶しています。
缶詰期間は、4年くらいでしょうか。
もちろん、司法試験は離婚についてだけを勉強するわけではありませんから、弁護士になった後、しっかりと離婚事件を経験しているかどうかというのも大切です。
そういう意味では、手前味噌ですが、離婚に特化している弁護士というのは魅力的だと思います。
今はネットで情報も拾えるから、弁護士に依頼しなくても、ネットの情報を参考にして、離婚条件を取り決めて離婚くらい簡単にできる? いいえ、ネットの情報は断片的なものであって正確性に欠ける情[…]
3 弁護士だけが離婚調停、離婚裁判で代理人になれる
さらに、他の業者ではなく、弁護士に相談すべき理由として、弁護士だけが調停・裁判で代理人になれるという点も挙げられます。
離婚に向けてまず行うべきことは相手との交渉・協議ですが、離婚条件で妥結できず、離婚に至らなかった場合は、調停、裁判があとに控えています。
調停、裁判で、あなたと共に、あるいはあなたの代わりに出席できるのは、弁護士だけです。
弁護士は、高いハードルの試験を通った能力と、その試験を通るための努力ができる人間ということで、そうした地位が認められています。
行政書士や離婚カウンセラーと相談していても、交渉・協議がこじれれば、結局のところ弁護士に相談することになります。
そうであれば、交渉のプロでもあり、調停・裁判の代理人資格もある弁護士に、始めから相談するのがベストだと思います。
離婚は非常にプライベートなものですから、やはり専門家と信頼関係をゆっくり築いていく必要があります。
そういう意味で、離婚について考え始めたときから、弁護士に相談することをオススメしたいです。
4 弁護士の「離婚経験」数は飛び抜けている
離婚に特化している離婚弁護士の「離婚経験」は飛躍的な数に及びます。
年間数百件の離婚相談を受け、毎週のように離婚調停・離婚裁判に出席して、離婚手続きに参加しています。
そして、ここが重要な点ですが、離婚弁護士は、依頼をしてくれた「ご本人以上に」その離婚について携わっているのです。
というのは、弁護士は、お金や財産分与の話などで必要な書類を収集し、その分析と裁判例のリサーチなどを行い、さらに離婚交渉・離婚調停・離婚裁判には必ず参加します。離婚手続きに関しては、ご本人以上にその離婚と向かい合っているわけです。
そして、これを常に数十人分引き受けています。
つまり、離婚弁護士は、依頼してくれたご本人の離婚を、ほとんど自分のことのように経験しているわけですね。
しかもその数は累積すれば数百に及び得ます。
これは、代理人資格のない、行政書士や離婚カウンセラーでは絶対にできないことです。
5 弁護士もいろいろ
最後に、それではどの弁護士に頼んだらいいの?ということについてです。
弁護士も大変多くいますし、離婚弁護士も増えていますから、そのようなお悩みはあるでしょう。
鉄則は、離婚事件を豊富に取り扱っている弁護士を選ぶということです。
若い弁護士であっても、離婚事件に特化していれば、普通の弁護士の、離婚事件生涯取り扱い件数を、一年で簡単に超えていることもあります。
そして、若い弁護士の方が一生懸命に事件を処理する傾向にあるということも事実です。
ほかにも弁護士を選ぶに際していろいろ大切な点があります。
詳しくは、「コジラセ弁護士に当たらないために、賢い離婚弁護士の選び方とは?」で解説しておりますので、ご覧いただけますと幸いです。