妻によるモラハラ、ツマハラ

あなたも被害者?妻によるモラハラ、「ツマハラ」被害を克服する方法

妻によるモラハラ、「ツマハラ」が大問題!

なぜ、妻によるモラハラ、「ツマハラ」は、なぜこれまであまりクローズアップされなかったのでしょうか?

それは、一つには「責任は自分にある」と強がってしまう男性の傾向にもあるかと思います。特に仕事に一生懸命な男性は、どうしても責任を負うことに慣れてしまっていますよね。

しかし、私たちは、離婚を考え始めた男性からの離婚相談を通じて、そうしたツマハラによって精神面が潰れてしまっている男性を多くみてきました。

昨今は男女の力関係の逆転現象が一部で起こりつつあります。

この現実を見ると、いよいよツマハラは無視できない問題、社会が本気で考えなければならない問題になってきたと思います。(一方で、夫からのモラハラについては、おびただしい情報が世の中に蔓延しているのですが。。。)

あなたが以下のようなツマハラ被害に陥ったらどのように対処すれば良いのでしょうか。これについて、真剣に考えてみましょう。

ツマハラの具体的な例と対処法!

一方的に自宅から締め出して、生活費を請求する妻

「出張から帰ってきたら自宅に鍵がかかって入れない」

「実家から自宅に行ったら、自宅に鍵やチェーンがかかってて入れない」

信じられないかもしれませんが、本当にこうした形で突然別居が始まることがあります。

これ、ひどいのは、特にその自宅のローンを夫が負担している場合ですね。自分がローンを返している自宅から一方的に締め出され、そのローンはひたすら返済し続けなければならないという状態です。

そして、それに加えて、よく行われるのが、さらに生活費も要求してくるという事態です。これは本当に夫からすれば屈辱的だと思います。

この場合でも、生活費はローンの支払いとは別途負担しなければなりません。

別居中の生活費については、通常、養育費・婚姻費用算定表に応じて定められた金額を支払うことになりますが、ローンを負担している場合は、そこからせいぜい3万円程度控除されるに過ぎないのが実務の運用です。ローンの負担は財産形成として位置付けられるからです。

一方的に自宅から締め出され、生活費まで請求された場合、考えられる対応は、自宅の売却です。ご自身の生活にかかる費用も考えれば、ローンを負担しながら生活費まで負担するということは相当に難しいでしょう。そうした場合、自宅の売却は一定の正当性が認められると思います。

ただ、問題なのは妻が自宅に居座り、出ていかないという場合ですね。その場合、不動産業者も及び腰になり、買い手がつかないということになりかねません。

それでは、ローンの支払いを止めて、家の差し押さえ、強制執行を受けるという形がいいのでしょうか。

一つの選択肢かもしれませんが、妻の生活の拠点を一方的に奪うということになり、それ自体がモラハラになるリスクがあります。(もっとも、そもそも夫が妻から一方的に締め出されて生活の拠点を奪われているわけですが・・・)

ローンの負担と妻への生活費の支払いにより、本当にキャッシュがなくなり、こうでもしなければ自身の生活を維持できないのであれば、やむを得ないかもしれません。

むしろ、より現実的な対処法は、一刻も早く離婚に関する調停を申し立て、話し合いがまとまらなければ離婚訴訟を提起することでしょう。

妻の生活費は離婚が達成できれば負担する必要は無くなります。

また、妻による一方的な自宅からの締め出しが別居の発端であれば、別居期間が短くとも、離婚が認められる可能性は飛躍的に高くなります。

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男性が離婚で絶対に気をつけるべき4つのこと

夫が手を出せないことを良いことに暴力を振るう妻

私たちは多くの数の離婚調停、離婚裁判に参加してまいりましたが、はっきり申し上げておきたいことがあります。

それは、妻から暴力を振るわれている夫というのは、本当に存在する、ということです。

「男である夫が妻から暴力を受けることなんてある?抵抗できるじゃない?」

「力関係が大きいんだから、大した問題じゃないでしょ?」

と思われる方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、夫が抵抗などするものなら、妻はそれ自体を自分に対する暴力とみなす可能性があります。だから、懸命な夫の方は、下手に抵抗すれば自分が不利になると考え、抵抗をしない、いや、できない場合が多くあるのです。

例えば、妻からの攻撃を止めるために妻の腕を強く掴んだだけで、妻から「DVだ!DVだ!」と叫ばれて警察を呼ばれるというケースもあります。離婚を想定している妻は、夫から受けたほんの少しの出来事を極大に膨らませて、DVを受けた被害者として振る舞うケースもよくあります。

私も時々、でっち上げDV被害の申告をした妻が警察署で相談をした記録や、役所で聴取された「女性福祉相談票」を見たりしますが、まあ、よく詳しく述べてますね。これを第三者(例えば裁判官)が読んだら信じてしまうかもしれないと思ったりします。呆れる以前に、半ば感心さえします。

妻から暴力を受けている夫は、本当にその屈辱的な事態によく耐えていると思います。

それでは、どのように対処すべきでしょうか。

やはり、反撃はしない方が良いです。でっちあげDV被害の申告をされかねません。

大切なのは、妻からの暴力については、後に証拠として使えるように、写真、動画にして残しておくことです。モノに当たるという妻も多くいます。壊されたモノを写真で撮っておきましょう。

こちらが手を振るっていないのであれば、直ちに警察を呼ぶというのも方法です。警察を呼んだという事実は記録に残りますので(通報処理事案処理簿)、後から申請をして証拠として利用することができます。

また、生活安全課に相談をするというのも有用です。「生活安全相談処理結果票」や「配偶者からの暴力相談対応票」というものを、後から証拠として利用できます。

管理中の預貯金を隠し口座へ移動する妻

お金の管理を妻に任せている間に、せっせと妻名義の口座に資金移動されているというケースがよく見られます(本当によく見られます)。ケースによっては数千万単位になったりします。

もちろん、離婚時に残っている財産は、財産分与の対象になりますから、妻名義の口座に入っても問題はないと述べる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、せっせと自分名義口座(あるいは子供名義の口座)に資金移動している妻は、その口座自体を隠していることがあります。口座を隠されると、それを明らかにできる手段は原則としてありません。

どこの銀行のどこの支店に妻の口座があるかはこちら側で把握しておく必要があります。それさえ分かっていれば、適切な手続きを経て中身を明らかにすることができます。

また、妻に管理を任せていた夫名義の口座履歴を見て、あまりにも不自然な出金が多数ある場合は、別居前1年か2年に遡って、使途不明の出金額を今もどこかに存在すると仮定して、財産分与の額を決めるという方法があります。

ですが、せいぜい1年か2年分しか遡れないのが実務の運用です。大した額にはならないかもしれません。

基本的には、自分名義の財産は自分で管理すべきというのが、離婚弁護士としてのアドバイスです。

終始夫を無視し続ける妻

最後に、自宅内で無視され続けるパターンです。

特に、子供がいる場合は、妻としても子供という話し相手や味方がいるため、ひたすら夫が存在しないかのように振る舞うケースがあります。

確かに、経済的、身体的な被害を感じるわけではありませんが、心の痛みは大きいものです。居場所がなくなっていき、ついには自分の部屋に引きこもってしまう夫の方も多くいらっしゃいます。

また、リビングに飾られてある家族写真から自分が写っている写真のみ排除されるなどといった、露骨な嫌がらせも存在します。

妻としては、夫を無視しながらも、別居まではしないわけですが、それは経済的な理由であることがほとんどです。つまり、生活費は欲しいため離婚をするつもりはないが、夫を家族としてみなすつもりもないということです。

こうした場合は、夫としては、離婚に向けて前進をすべきか考えてみてもいいかもしれません。

あなたの人生は貴重です。

このような生活を続けて人生を過ごしてしまって良いのか、真剣に考えてみましょう。

弁護士のホンネ 

今回は、男性側の視点に立ったモラハラ、すなわちツマハラについて記載してみました。

この記事だけ読まれると男性の味方をする弁護士なのかと思われるかもしれませんが(苦笑)、そうではなく、男性(夫)の被害にクローズアップした情報があまりにも少ないことに危機感を抱いてのものです。

女性(妻)が被害を受けているケースももちろん存在しますが、それに関する情報は巷に溢れています。

大切な視点は、男性も、弱い存在であるということかもしれません。

男性だから我慢すべきというような風潮はいい加減にやめましょう。

私たちは、被害を受けている方は、女性であれ男性であれ、全力で守られるべきだと思います。

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