離婚や男女問題では、多くの方々が弁護士を選び、相談や依頼をします。
しかし、実際に弁護士に相談したりお願いしようと思っても、(「どの」というより)「どのように」弁護士を選べばいいのか、そこで迷ってしまうこともあるでしょう。
そこで、離婚や不倫慰謝料の問題に当たってしまったあなたが、最適な弁護士を見つける具体的な方法をお伝えしたいと思います。
1 地域で選ぶ
まずはこれでしょう。
弁護士に相談したり、お願いする際には、必ず弁護士と直接相談する必要があります。
電話相談では十分に事情を伝えられませんし、弁護士側も、顔を見ながらでなければ、聞くべき事実関係を聞き逃してしまうということが良くあるためです。
また、何よりも直接会って、そのフィーリングを確かめるのがベストです。
そうすると、どうしてもあなたが赴ける距離にある法律事務所の弁護士を選ぶことになります。
まずここで、3万人以上いる日本中の弁護士から大きく絞ることができます。
どこまで広げるべきかというところですが、電車を使って1時間以内で行ける範囲が良いでしょう。
もっとも、多くの法律事務所は土曜日や日曜日、祝日は対応していません。
仕事の都合で平日は伺えないという場合は、土曜日日曜日でも対応している法律事務所を探しましょう。
なお、必ずアポイントをとる必要があります。病院やクリニックと同様、予約をした上で相談に行きましょう。
その地域にどんな法律事務所があるのかを調べる方法ですが、都市部であれば、昨今はほとんどの法律事務所がホームページをもっています。
例えば、あなたが横浜にお住まいで、離婚に関する相談をしたいということであれば、グーグルやヤフーといった検索エンジンサイトを利用すればすぐにいくつかの候補が見つかります。
「横浜 弁護士」、「横浜 法律事務所」、あるいは、「横浜 離婚 弁護士」という調べ方でもいいでしょう。
さらに絞って、横浜駅の近隣の法律事務所に相談したいという場合であれば、
「横浜駅 離婚 弁護士」などの調べ方があります。
一方、地方の非主要都市ということになると、ホームページを持たない法律事務所が多数派であったりします。
既得権益を守ったり、過当競争にならないようにするため、その地方の弁護士間の暗黙のルールで、ホームページの保有に消極的なところがまだ相当数にあります。
そういう場合は、その地方の弁護士会(その地方の弁護士達によって運営されている、弁護士の強制加入団体のことです。)が主催する法律相談に行って相談をするという方法があります。
その法律相談では、その地域の弁護士が当番制で相談対応していますので、もし依頼をしたい場合は、その地域の弁護士にお願いすることができます。
ただし、弁護士会の法律相談では、あなたのかかえている問題を専門にしている、あるいは積極的に対応している弁護士に当たるかは分かりません。
当番制ですからね。
むしろ、地方の弁護士はあまり特定の分野に特化していないことがほとんどですので、その分野の経験が豊富なのか、相談の都度確認した方がよいでしょう(「経験はあまりない」、とはっきり述べる弁護士はほとんどいないとは思いますが。。)。
2 料金で選ぶ
法律事務所で弁護士に相談をしたり依頼をすると、基本的にお金がかかります。
相談自体は無料で承っている事務所も増えてはいますが、まだ大勢は相談も有料です。
そうした費用面を調べながら選ぶことも時にはあるでしょう。
そのときも、やはりホームページが大切です。
地方でホームページがない地域ならば、いくつかの法律相談に参加して、それぞれの弁護士から、料金の見積もりをもらいましょう。
ただし、「安かろう悪かろう」との言葉があるように、安ければ良いというわけではもちろんありません。
弁護士も誇りをもって、責任をとりながら仕事をしますので、少し高いと思われても、それにはちゃんとした理由があります。
安い弁護士を探す、というよりも、お願いしたいと思った弁護士に対して、事情を話した上で分割払いをお願いするなどした方が良いと私は思います。
横浜の弁護士の青木です。さて、離婚相談に乗っていると、「この段階でお話していいものなのかどうか・・・」などとお話されるお客様がおられます。 離婚相談といっても、「離婚するための相談」だけではなく、当然、「離婚を避けるための相[…]
3 専門性で選ぶ
あなたが離婚や男女問題で弁護士に相談や依頼をしたいのであれば、できればその道に特化している法律事務所に相談をすべきでしょう。
ただし、地方だと、先ほど述べたように、手広く色々な事件をやっている弁護士がほとんどですので、その道に特化した弁護士というのはあまりいないというのが現状です。
せめて数をこなしている弁護士を見つける必要はあるでしょう。
一方、都市部であれば、昨今は専門・特化している法律事務所が増えてきています。
ホームページでもある程度分かるでしょう。
ただ、大規模事務所ですと、離婚事件、不倫慰謝料事件を多くやっていますと大々的に宣伝していても、実際は新人弁護士にまかせきっている事務所もあるので、広告に飛びつくのはあまりオススメしません。
じっくりとその事務所のホームページを閲覧して、あるいは実際に法律相談に参加するなどして、しっかりとした知識と経験があるかどうか、そしてフィーリングが合うかどうかを確認してから、依頼するかどうか決めたほうが良いでしょう。
4 知り合いから紹介してもらう
最後に、知人から弁護士を紹介してもらう方法です。
これは意外に多いのですが、意外に落とし穴も大きいです。
つまり、弁護士を知人にもっている人自体が多くはありませんから、離婚や不倫慰謝料に特化した弁護士を知人に持っているという人はめったにいないはずです。
そうすると、知人から紹介してもらった弁護士が、その道の専門家かどうかは別途判断しなければならないでしょう。
ただし、弁護士側も、紹介してくれた方の手前、一生懸命に対応をするということもありますので、紹介が悪いというわけではありません。
特に地方にお住いで、なかなかその道に特化した弁護士を見つけられない場合は、むしろそうした知人に紹介された弁護士にお願いすることがベターなこともあるでしょう。
ぜひとも、皆様のご環境に応じて、最適な弁護士をお選びいただければと思います。

昨今はインターネットで弁護士を検索する方法が主流になりました。
基本的には法律事務所のホームページを、地域名から検索して見つけて、その中から選んでいくのが王道でしょう。
弁護士検索用のサイトもありますが、それはそのサイトと契約している弁護士しか出てきませんので、
適切かどうかは慎重に考えなければならないでしょう。
やはり、ホームページ上でしっかりとその事務所の得意分野の説明ができているかが大切です。
それ自体、顧客への説明力を表すものですし、サービス精神の高さを体現するものですからね。