ところで、全く新しいことを始めるということは、何か大きなきっかけがなければなかなかできません。
一方で、離婚を上回る出来事というのは、人生の中でそうはありません。
私はこれまで多くの方々の離婚という人生の選択をサポートさせていただきました。
そして、離婚が済んだときや、離婚調停が成立する間際の調停待合室の中で、多くの方々に、一つ提案をしています。
この離婚というものをきっかけに、あなたがかつて夢見ていたことを、もう一度挑戦してみるというのはいかがでしょうか。
別居や離婚により、失ったものもあるでしょう。
でも、何よりも得難い時間というものができました。
もはや、あなたのやりたいことを阻むものは何もありません。
あなたがかつてやりたかったことはなんでしょうか?
山岳隊に入る?
アマゾンの探検隊に入る?
昔情熱を注いだ作家の作品を研究する?
失われた古代の言語を学ぶ?
ヨーロッパを放浪してみる?
真冬の北欧でオーロラを眺める?
こんなことを行うのは夢のまた夢なのでしょうか?
まずはゴールから考えましょう。
例えば、山岳隊には入りたい場合です。
個人で山岳隊を結成するか、あるいは既に存在する山登りの会に入会するなど、そのゴールは様々かもしれません。
まずは検索してみましょう。
もはや情報革命と言われて久しいといえるくらい、あらゆる分野の情報がウェブで見られるようになりました。
少しグーグルで検索するだけでも、例えば、「東京お気楽山岳隊」といった団体が見つかりました。
こうしたところに入会して、仲間を見つけて、本格的な山岳隊を結成するというのもいいかもしれません。
それでは、アマゾンを探検するというのはどうでしょう。
さすがにそんなことできっこないでしょうか。
一つ、視点を変えてみましょう。
あなたは、アマゾンで何を見たいのかということです。
幻の生物に会いたいなど、アマゾンにある何かに特に興味を持っていませんか?
だとすれば、それをまずは研究してみるというのはどうでしょう。
例えば、法政大学では、社会人の大学院入学が奨励されています。
そこでは、様々な研究を行うことが可能でしょう。
そうした大学に入学して研究を重ねたあと、その大学の探検部に所属する学生と連絡をとり、実際にアマゾンで探検をする方法について教えてもらうこともできるでしょう。
うまくいけば、大学に籍を置いていることから、その探検部に入隊できるかもしれませんね。
学生たちの若さによるエネルギーは本当に驚異的です。
我々が思っている以上のことを行っています。
実際にアマゾンで探検をしている学生団体も存在しています。
失われた古代の言語、例えば古代のギリシャ語やエジプトのヒエログリフ、メソポタミアの楔形文字、古代インドのサンスクリット語などは、本も多く出版されています。
本格的に学ぶならば、例えば朝日カルチャーセンターをはじめとする生涯学習センターでもできましょう。
大学の先生が教鞭をとってますので、大学と同等のレベルのことが学べます。
もちろん、それで力をつけたのちに大学院へ入学するのも良いでしょう。
そういったものに人生をかけてみるのは、とても楽しいことでしょう。
それを見つけられなかった人生より、はるかに豊かで幸福といえるのではないでしょうか。
自分がやりたいことをやるというのは、他の誰でもなく、あなた自身の人生を歩むことであると思います。
離婚は必ずしも悪いことだけとは限りません。なぜなら、それができるからです。