【離婚問題】どうやって弁護士・法律事務所を選べば良いの?

迷うのが当たり前。不安な気持ちに寄り添って

「離婚を考えているけれど、どこに相談すればいいのか分からない…」
そう感じる方は、決して少数派ではありません。

離婚問題を扱っている弁護士事務所は数多くあり、どの事務所も「親身に対応」「実績多数」など魅力的な言葉を掲げています。その中から、いったい何を基準に選べば良いのか。この記事では、離婚に向き合うあなたが後悔しない選択をするための“ヒント”を、まさに弁護士自身の立場からお伝えします。

離婚を「専門」としているかどうかが第一のチェックポイント

弁護士であれば誰でも離婚を扱える——サポートの質を考慮しなければ、事実かもしれません。しかし、離婚に力を入れていて、本当に質の高いサポートを提供できるかどうかは、まったく別の話です。

実際には、交通事故や刑事事件、相続や企業法務など、幅広く取り扱う中で、離婚もそのうちの一つとして対応しているという事務所が多く存在します。そうした事務所の中には、「離婚に注力」「離婚問題を得意とする」といった文言を掲げていても、広告業者が作成した文言をほぼそのまま受け入れているケースもあるでしょう。

本当に離婚に注力している事務所かどうかを見極めるには、次のような点を参考にしてみてください。

  • 離婚に関するコラム記事などの情報発信を豊富に行なっているか
    (数十件にとどまっている事務所も多い中、200〜300件以上の記事を発信しているところもあります)
  • 記事の視点が多様か(夫側・妻側・子ども目線など)
  • 最新の裁判例や法改正への対応や解説があるか
  • 単なる情報ではなく、経験に基づいた解説があるか

とはいえ、情報発信の多寡や内容だけでは判断できない面もあります。そこで、「なんとなく相性が良さそう」「この事務所の考え方に共感できる」と感じたのであれば、まずは一度相談してみることをおすすめします。その中で、日常的にどのような離婚案件を扱っているか、弁護士に対して具体的に聞いてみましょう。

どちらの立場にも対応している弁護士を選ぶべき理由

最近は「女性側専門の離婚弁護士」「男性のための離婚サポート」など、特定の立場に特化した事務所や弁護士が増えています。こうした専門性は心強い面もありますが、注意も必要です。

一方に偏りすぎた立場では、どうしても視野が狭くなりがちです。相手側の出方を冷静に予測し、現実的かつバランスの取れた解決を目指すためには、男女問わず両方の立場に対応できる経験が必要です。

というのは、交渉をしているときに一番大事なのは、相手の立場に立った場合にどのような戦略を取るだろうか、という観点だからです。将棋でも囲碁でもそのほかのボードゲームでもそうですが、「こちらがこう打てば相手はこう出る、それを続けていけばこうなるから、攻めよう(やめておこう)」という考えが、あらゆる交渉ゲームには不可欠です。女性側はいつもやっているが男性側の弁護の経験は乏しいとか、その逆は、交渉ゲームを行うに際しては心許ないと言わざるを得ないでしょう。

また、離婚は、①感情、②法的手続、そして③交渉ゲームという点が複雑に絡み合います。自分は女性だから気持ちをわかってくれる女性弁護士が良いとか、女性側の弁護を専門的に行なっている弁護士が良いなどという視点は、少し慎重になって見つめ直しても良いかもしれません。情熱を持って取り組むエネルギーと、冷静に全体や長期的利益を見渡すプロとしての姿勢が、良い弁護士には求められると言えます。

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法テラスや当番弁護士は慎重に選ぶべき理由

経済的な事情から、法テラス(日本司法支援センター)に相談される方や、弁護士を自分で選ぶ自信がなく、弁護士会の当番弁護士に相談される方もいらっしゃるでしょう。制度としてとても大切な存在ですが、注意も必要です。

これらの制度では、基本的に「その場でたまたま当たった弁護士」が対応します。つまり、離婚事件の経験が豊富な弁護士に出会えるとは限りません。そして、離婚事件の経験が本当に豊富な弁護士はそれほど多いわけではありません。中には企業法務や債務整理を中心にしている弁護士が、たまたま当番として対応することもあります。

実際、私たちの事務所に来られる相談者から、「法テラスの紹介で依頼したら、片手間で対応されていた感じで、不満が残った」「よく制度を教えてもらえず、調停で不利な内容で合意してしまい後悔している」といった言葉を述べられることが少なくありません。

実際、離婚を専門としない弁護士が、子供を監護している収入が極めて高い夫側に対して、妻側の代理人として婚姻費用調停を申し立てたところ、微妙な計算の末、逆に妻側が婚姻費用を支払わなくてはならない結果になったというケースもあります。

このように、法テラスや当番弁護士制度の利用そのものを否定するわけではありませんが、「この弁護士なら信頼できる」という確信が得られるまでは、急がず、慎重に見定めることが大切です。

弁護士との相談時に注意すべきポイント

「では、どうやって信頼できる弁護士を見抜けばいいのか?」

正直に言えば、最終的には“フィーリング”も大事です。とはいえ、以下のようなポイントに注意しながら相談してみてください。

  • こちらの話を丁寧に聞き、感情にもしっかり寄り添ってくれるか
  • こちらの立場に賛同し、情熱を持って話をしてくれるか
  • こちらが気づいていなかった視点やリスクを指摘してくれるか
  • 法的な制度や見通しについて、明快に説明してくれるか
  • 相手がどう出てくるか、経験を踏まえながら、そのヨミ(見通し)を話してくれるか
  • こちらの長期的な利益(時間や労力も含め)を考えてくれているか

もう一度述べますが、良い弁護士に求められることは、情熱を持って取り組むエネルギーと、冷静に全体や長期的利益を見渡すプロとしての姿勢です。

離婚は、人生の大きな転機です。相談相手を選ぶことは、その後の人生を左右する選択と言っても過言ではありません。

そして万が一、最初に依頼した弁護士に「どうしても馬が合わない」「この人では任せきれない」と感じたなら、思い切って解任を検討しても構いません(委任契約は途中解約が認められています。)。弁護士は変更できますし、その方が長期的に見て良い結果につながることも多いのです。

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離婚に関する悩みは、法律だけでは解決できない感情の問題も含まれています。泣きたいほどつらいとき、不安で眠れない夜、子どもの将来を思って迷うとき、あなたの気持ちに寄り添いながら、現実的な道筋を示してくれる弁護士に出会ってほしいと思います。そして、できれば、情熱を持って取り組む姿勢を見せてくれる弁護士がベターです。

迷って当たり前。不安になって当然。だからこそ、ひとつひとつの選択を大切にして、納得できる未来への一歩を踏み出していただきたいと思います。その一つの選択をする際に、本記事が少しでも役に立ったのであれば幸いです。

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